ロシア渡航あれこれ③

<帰り>

さて、いよいよ仕事を終えて帰ることになりました。サンクト・ペテルブルクのプルコヴォ1空港からモスクワのシェレメチェヴォ空港経由で、来た時の逆コースです。今度はモスクワまでSU19便15:25発でモスクワ着が16:50、モスクワからはSU260で19:55発なので、約3時間ありますから、大きな遅延なくフライトが行われれば、来る時のように慌てなくとも大丈夫と思いつつ、とにかくスムーズに成田便にチェックインするところまで休みなく行ってしまおうと決意。3時間前からチェックインしてくれるはずなので、臆病者の私は11:30にホテルを出るようにタクシーを手配。

タクシーの手配は今すごく便利になっていて、携帯電話でもメールでもできます。前日に出発地と行く先を予約しておけば、たいてい料金通知と注文確認の電話があるか、今後の連絡予定が折り返し電話またはメールで伝えられます。予定時刻の1時間か30分前には、車種、車のナンバー、運転手名、ときには料金が連絡されてきます。これは街中でも同じで、市内なら5分か10分でやってきます。一応最初は信頼できそうなタクシー会社などで試みて、やがて自分のお気に入りを見つけていけば良いでしょう。ちなみに、サンクト・ペテルブルク市内から空港までは、中心部からだと700~800ルーブルでいきます。トランクを運んでくれて、安全運転してくれた運転手には、感謝の気持ちを伝えて、1000ルーブル一枚差し上げるようにしています。自分のこの先の旅がうまくいきますようにとの願いも込めて。

プルコヴォ1空港はたいへん便利できれいになっており、あらゆることがスムーズに行われています。ただ、今はどの国でもセキュリティチェックは厳重になっていますので、定められたルールはきちんと守るように、事前の準備が必要です。ふだんのまま行っても何とかなるものですが、あらかじめ携帯やPCなどは、まとめてすぐ出せるようにしておくと早く済みます。PCは必ずバッグから出すことになっています。ポケットのどこかに小銭が入ったままなら金属チェックゲートを通過できません。 薬の袋にアルミ箔などが入っている風邪薬なども反応することがあります。悪いことをしているわけではありませんので、指示されたら仕方がありませんので、バッグやトランクを開けて見せて、チェックしてもらうことです。「エー!なぜー!」なんて声を上げているのを耳にすることがありますが、係官の印象を悪くするだけ損です。

空港内に入るセキュリティチェックを終えたら、きちんと掲示板で搭乗便チェックインカウンターを調べ、見つけた番号のブースでチェックイン。ここで、きちんと、預けるトランクはモスクワでピックアップしないで東京(成田)までであることを確認しておくこと。黙っていても、モスクワ乗り継ぎ東京行きだと、そうしてくれるはずですが、一応念のために。見送ってくれる人もいないので、搭乗口の外にいるよりも中の方が人も少なく落ち着くから、搭乗口へ。まず搭乗券のチェックを受けて、今度は航空機搭乗のための手荷物と金属チェック。注意することは、空港内に入るときと同じだけれども、チェックは少し厳しくなると考えておいた方がよく、水などはたいていここで捨てさせられる。(時々見逃してくれることもあるが・・・)終わると搭乗口へ進み近くのベンチを見つけて休んでもいいし、カフェもあればエルミタージュ、インペリアル・ポーセリン、地元のサッカーチーム「ゼニット」のスポーツ用品などの買店もあるので、ひと休みもショッピングもできます。ここは、早くついて搭乗までの時間を楽しむことができます。ただ、これはプルコヴォ1に限ったことではなく、ロシアのどの空港でも起こることですが、チェックイン時に印刷された搭乗口を「絶対」と思わないことが肝心。いつでも搭乗時間30分前には、搭乗口の変更がないかきちんと出発便掲示モニターで調べるか、搭乗口前に行って、表示板に行き先と自分が乗る飛行機の便名が書かれているかどうかを確認することが大事です。たいていアナウンスがありますが、聞き逃すこともあるので、習慣化しておくと、慌てないで済みます。特に早くチェックインをする場合は、搭乗ゲイトの変更は当たり前のことと考えておく方がいいでしょう。成田空港でも例外ではありません。さて、来たのと逆にペテルブルクからのアエロフロート機はモスクワのシェレメチェヴォ空港Bターミナル駐機場に到着します。来た時の逆のルートをたどればいいと思っていたのですが、事態は少々違っていました。

目指すはDターミナルの国際線搭乗口と考え、急ぎ足で歩いているといきなり行き止まり。近くに搭乗カウンターのようなものがあるので、チケットを見せると「D6」とゲートナンバーを書いてくれました。この搭乗口は地上1階にあるやつだと、記憶がよみがえってきましたが、「この先は?」と聞くと、ペンで指された方向にシャッターが閉まっているものの、出国チェックがありました。旅客が増えてくると同時にシャッターが開き、係官がブースに入り、速やかに受付が始まりました。「ハロー」と笑顔で迎えられ、「グッバイ」と言われて送り出された先は、いきなりセキュリティチェックです。シャトル車両に乗ってDターミナルまで行き、出国手続きをして、セキュリティチェックを受けるものと思っていた私は面喰いながら、指示通りに先に進みました。つまり、シャトル車両に乗るまでに、出国し、搭乗のためのセキュリティチェックをBターミナルで受けたのです。あとはDターミナル行のシャトルに乗り移動することになりますが、その先がどうなっているのか分からないまま、やってきた車両に乗りました。Bターミナル「シェレメチェヴォ1」駅からDターミナル「シェレメチェヴォ2」駅へ5分もかからず、到着しました。降りて、長いエスカレーターを2度昇り、Dターミナルへの矢印通りに歩くと、搭乗口D32が見えてきました。つまり、当然のことながらDターミナルの搭乗口にいきなり入ってしまうのです。

到着してやっと、こういうことかと納得。D6までは少し長くなりますが、人込みをかき分けて歩いていきました。Bターミナル駐機場に着陸したのが16:45、Dターミナル搭乗口に到着したのが17:40でした。若い人ならもっと早く移動できるのでしょうが、66歳のわたしにはこれが精一杯でした。やはり、当面DターミナルとBターミナルの移動には、約一時間は必要と言えるでしょう。とすれば、いろいろな要素を考えあわせれば、急ぐ旅でなければ、乗り継ぐ飛行機の到着時間と出発時間は、3時間以上空いているほうが、仮に時間の無駄のように思えても、安心していけるように思います。

<学院長 藻利佳彦>